ニュージーランドで栽培されている主な品種

 ワイン造りに用いられるブドウ品種は、世界に3000種もあるといわれていますが、ここでは、ニュージーランドでの代表的な品種をご紹介します。

ニュージーランドでは2007年ヴィンテージより、85%ルールが採用されています。ラベル表示について、品種名表示は85%以上該当品種使用、収穫年表示は85%以上該当年のブドウ使用、産地名表示は85%以上該当産地のブドウ使用が義務づけられています。

品種、収穫年、産地をブレンドしているワインで、これらの名前を表示した場合は、85%以上表示したブドウを使用しなければなりません。複数の品種名、収穫年、産地名を表示する場合は使用比率の多い順に表示するようになっています。2006年ヴィンテージ以前は75%以上使用でブドウ品種が表示できました。

白ワイン

シャルドネ / Chardonnay

シャルドネはフランス・ブルゴーニュの白ワインとなる品種で、世界の白ワインの代表ともいえます。また、シャンパンの主要な原料品種でもあります。シャルドネはその適応性のよさから、世界のどのブドウ栽培地でも栽培可能な品種で、例外なく高品質のワインを生み出しています。

ニュージーランドでもそれは例外ではなく、栽培されているその約3割がホークス・ベイ地域で栽培されています。

造られたワインはピーチ、ハニー、へーゼルナッツ、スパイスなどの豊かな味わいとなります。さらにはミネラルやスモーキー・フレーバーなど地域の土質を感じさせ、しっかりとした酸味もあります。

樽を使わなければ、シャルドネは輪郭のはっきりした、キレのある味に仕上がり、フルーティな香りがします。オーク樽を使うと、時間の経過とともに、ソフトでまろやかに。そして、スモーク、バニラ、キャラメル、バターの香りを醸し出すようになります。

シャルドネはどんな料理にもあわせやすい品種です。若いシャルドネはシーフード全般。熟成したものはしっかりとした味付けの料理に合います。

ソーヴィニヨン・ブラン / Sauvignon Blanc

フランスのロワール渓谷から生まれる「プイィ・フュメ」や「サンセール」が代表的なワインです。

ニュージーランドはソーヴィニヨン・ブランで成功を収め、新興国の中でも注目されるようになりました。

涼しい産地で造られると、独特なハーブのような青い葉っぱ系の香りがするのが特徴的です。暖かい気候で育つと、トロピカルフルーツのような香りになります。

酸味は強く、アフターは長くはありませんが若干の苦みも感じさせます。

ソーヴィニヨン・ブランは素材を生かした料理との相性が抜群です。牡蠣、サーモン、ホタテ、アボカド、サラダ、アスパラガスなど。刺身、寿司、焼き鳥などともマッチします。

ピノ・グリ / Pinot Gris

ピノ・ノワールの突然変異で、ブドウの皮が灰色がかった色をしているのため、グリ(灰色)と呼ばれるようになりました。

ピノ・グリはリースリングやゲヴェルツトラミナーと同じく冷涼な気候で育ちます。

香りは穏やかですが、味わいはしっかりとしており、全体に厚みをもたせるためブレンドされることも多い品種です。

ニュージーランドでは過去数年でピノ・グリの生産量は急増しています。

ピノ・グリは、クリーム系のパスタ、シーフードによく合います。おでんやなべ料理などにもマッチします。

ゲヴュルツトラミネール / Gewürztraminer

ゲヴュルツトラミネールは寒冷な気候の地域でも栽培されています。

果皮は肉厚でやや赤みを持ち、豊富なアロマを持っています。

ゲヴュルツは「スパイス」を意味するドイツ語。その名の通りスパイシーで、ライチ、グレープフルーツの香りと表現されます。

通常は辛口に仕上げられますが、ブドウを遅摘みにしたり貴腐化したブドウを手摘みすることで、甘口のデザートワインにされることもあります。

ゲヴュルツトラミネールはスパイシーな料理に最適です。カレーやタイ料理など。

リースリング / Riesling

リースリングはドイツ原産、世界中の比較的寒冷な地域で栽培されている品種です。

きりっとした辛口のものから豊かな果実味とハニーや柑橘類の香りを活かした甘口のものまで幅広く造られています。

ネルソン産はアプリコット、ピーチなどのフレーバー。マールボロー産はライムやレモン。ワイパラ、セントラル・オタゴ産はシトラス、アップルのフレーバーが特徴。

サラダ、シーフード、チキンなどのメニューがリースリングの辛口には合います。少し甘みがあるリースリングにはタイなどのアジア料理がマッチします。

ヴィオニエ / Viognier

一般にはヴィオニエは早飲み用の品種です。

そのワインは香り豊かで、ミカンなどの柑橘系の香りや、フローラル系の甘い香りが特徴です。適度な酸味を持ち、アフターはわずかな苦味があります。

発酵は、鮮明なアロマと、切れのよさがピーチなどの風味を強調するように、ステンレス製タンク(樽との接触を避ける)の方法と、カリフォルニアで広く行われている古いオーク樽で発酵と熟成を行い果実の自然の風味に複雑さを加味する方法があります。

ピノ・ブラン / Pinot Blanc

ピノ・ブランは、ブルゴーニュ原産、ピノ・ノワールの突然変異の一つです。

主に白ワインに使われますが、他の品種とブレンドもされます。

ピノ・ブランはシャルドネに似たフレーバーを持っていますが、ボディは軽めで繊細です。

セミヨン / Semillon

セミヨンはフランスのボルドー地域などでよく栽培されているブドウ品種です。甘口、辛口の両タイプがあります。

このブドウは果皮が薄く貴腐菌が繁殖しやすいので、貴腐ワインの原料にもなります。

また、ソーヴィニヨン・ブランや辛口の白ワインにブレンドされることが多い品種でもあります。

シュナン・ブラン / Chenin Blanc

シュナン・ブランはフランスのロワール地方を代表する品種です。

パイナップルやメロン、ハチミツなどの香りが特徴的。

ニュージーランドでは大半は樽ワインとなり、一部はシャルドネ とブレンドされています。

生産は、ホークスベイとギズボーンエリアに集中しています。

マスカット / Muscat

生食とワインの両方に用いられている品種です。

ヴェルデーリョ / Verdelho

ヴェルデーリョは一般には良質の甘口ワインになりますがオーストラリアでは、辛口ワインになっています。

ホークスベイエリアで栽培されています。

ニュージーランドでは非常に少ない品種です。

ヴュルツャー / Würzer

ヴュルツャーはゲヴェルツトラミナーとミュラートュルガウの交配種です。

樹勢が強く、生産性が高いことで知られています。

ニュージーランドでは非常に珍しい品種です。

アルネイス / Arneis

イタリアで栽培されている品種です。

ニュージーランドでは非常に少ない品種でシャルドネとブレンドされることもあります。

赤ワイン

ピノ・ノワール / Pinot Noir

ピノ・ノワールは冷涼な気候を好んでいるため、栽培が難しいとされている品種です。

ピノ・ノワール種を用いて造られたワインには、世界で最も高価なワイン「ロマネ・コンティ」があります。

ニュージーランドのピノ・ノワールは本家フランス・ブルゴーニュ地方以外でこの品種を成功させたことから世界にも注目を集めるようになりました。

ピノ・ノワールで造られたワインはラズベリー、イチゴ、サクランボなどのフルーティーな香りを持ち、熟成していく過程で複雑な香りに変化していきます。口にした瞬間に甘さが広がり、その後、酸味とタンニンが感じられます。

シャンパーニュ地方ではシャルドネ種などとブレンドされて発泡性ワインとなります。

ピノ・ノワールはお好み焼きやとんかつなどの日本食ともマッチします。

カベルネ・ソーヴィニヨン / Cabernet Sauvignon

カベルネ・ソーヴィニヨンは気候が寒すぎない限り、世界中どの産地でもよく育つ赤ワイン用品種です。

フランス・ボルドー地方ではメルロー種、カベルネ・フラン種などとブレンドされています。

そのワインはタンニンが強く、しっかりとした果実味があります。長いアフターで熟成するとタンニンがまろやかになっていきます。

ニュージーランドでは特にホークス・ベイ、ワイヘキ島のエリアのものが上質とされています。

シラー / Syrah

オーストラリアではShiraz (シラーズ)と呼ばれていますが、ニュージーランドでは、フランス語読みでシラーと呼ばれています。

シラーは温暖な地域で栽培されている品種です。

深紅色を帯び、タンニンが多く、黒コショウのようなスパイシーさが特徴。

シラーはワインに骨格を与え構成をしっかりとさせてくれることから、他の品種とブレンドされることもあります。

メルロー / Merlot

メルローはカベルネ・ソーヴィニヨン種とブレンドされることが多い品種です。

豊かな果実味、控えめなタンニン、甘味といったメルロー種の長所は、ボルドースタイルのワインに欠かせない特徴です。

ワインはブドウ果実の香りが高く、プラムのような香りを含んでいます。さらに口当たりも良く、まろやかな風味を持っています。

カベルネ・フラン / Cabernet Franc

カベルネ・フランはカベルネ・ソーヴィニヨンの異種です。

ニュージーランドではカベルネ・ソーヴィニヨンやメルローとブレンドされることが多い品種です。

カベルネ・フランはカベルネ・ソーヴィニヨン種よりもタンニンは軽く、独特のアロマと、かすかに感じる青ピーマンのような香りが特徴です。

ピノタージュ / Pinotage

ピノタージュは現在、原産国である南アフリカとニュージーランド以外の国ではほとんど作られていない品種です。

造られたワインは非常に濃い鮮やかな赤でラズベリーの香りがします。酸味が強く、渋みもしっかりしています。

マーベック / Malbec

マーベックは深みのある色あいでタンニンが強いのが特徴です。

ニュージーランドでは主にブレンド用として使われることが多い品種です。

ガメイ / Gamay

ガメイは日本で一番良く知られているワイン「ボジョレー」に使われる早熟で早飲み用の品種です。

そのワインはサクランボ、イチゴなどの甘い香りを持っています。タンニンが少なく、アフターにフレッシュな酸味も感じられます。

ニュージーランドでは非常に少ない品種です。

グルナッシュ / Grenache

グルナッシュ(フランス語)、ガルナッチャ(スペイン語)などと表記しますが、語源は同じで、黒ブドウと白ブドウがあります。

黒ブドウは暖かい地域でよく育ち、他の品種とブレンドされます。白ブドウは辛口ワイン用として多く使用されています。

テンプラニーリョ / Tempranillo

スペインで多く栽培されている品種です。

色は淡く、香り豊かでコクがある長期熟成型のワインを造り出します。

ニュージーランドでは非常にレアな品種でそのほとんどがホークス・ベイ地域で栽培されています。

ネッビオーロ / Nebbiolo

イタリアで多く栽培されている品種です。

栽培されている地域で頻繁に霧(イタリア語でネッビア)が発生していたことから、それにちなんだ名前がつけられたとされています。

ワインは長期熟成型で、タンニンが多く、複雑な味わいとなります。

ニュージーランドではオークランド周辺でごくわずかに栽培されています。

サンジョベーゼ / Sangiovese

イタリアでは非常に古くから栽培されている品種です。

品種名の語源はSanguis Jovis (ジュピターの血)だと言われています。

ニュージーランドでは非常にレアな品種でその多くがオークランド近辺で栽培されています。

ジンファンデル / Zinfandel

主にカリフォルニアで栽培されている品種です。

そのワインは濃厚なベリーの風味が口いっぱいに広がり、力強い味わいとされてます。

ニュージーランドでは非常に珍しい品種です。

カルメネール / Carmenere

ボルドー原産品種で、現在ではその多くがチリで栽培されている品種です。

最近、ニュージーランド初のカルメネールがオークランド北部マタカナ地域にあるワイナリー「Ransam」からリリースされました。

シャンブルサン / Chambourcin

フランスで栽培されている品種です。

重たいがタンニンは少なく、 カシスのような香りが特徴です。

ニュージーランドではノースランド地域の1部で栽培されているレアな品種です。

ドルチェット / Dolcetto

イタリア北部で多く栽培されている品種です。

ニュージーランドでは希少な品種です。

モンテプルチアーノ / Montepulciano

イタリアで多く栽培されている品種です。

ニュージーランドでは非常に少ない品種で主にホークス・ベイ、オークランド、マールボロ地域で栽培されています。

タナ / Tannat

フランスで多く栽培されている品種です。

色の濃いタンニンの豊富なワインが造られます。

ニュージーランドではとてもレアな品種。

未成年者への飲酒は法律で禁止されています。お酒は20歳になってから。